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裁判傍聴記④:無実を争う傷害事件と覚せい剤判決

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裁判傍聴記④

 

 

傷害事件

ストーカーも結局審理が中断されたので、同時刻で行きたかった傷害事件へ直行しました。

事件概要

  • 被告人は女性で被害者を殴った
  • 被告人には麻痺などの障害があり、被告人を殴るのは不可能というのが弁護側の主張
  • 証人尋問で、主治医が証言

 

刑事事件の有罪率は、実は約9割と非常に高く、起訴されればほど有罪と言える状況です。

検察が有罪立証可能な事件だけを起訴しているという話はさておき、

 

この事件では、非常に珍しい、『無罪』について争っているのだとわかりました。

この事件は、非常にドラマなどで見られるイメージの裁判に近かったかもしれません。

 

そう言えば、意外に「異議あり」とか全く言わない・・・

 

被告人は…殴った?殴ってない?

要は、被告人には麻痺があるために、被害者を殴ることはできなかったという話でした。

その被告人の麻痺に関する話を医学的な観点から行うというもので見ごたえがありました。

ただ、検察官が起訴したなると、相当な証拠や、

被告人の麻痺では考えられないケガを被害者に負わせたことで、

検察は恐らく、被告人がやったと確信して起訴しているのでしょう。

 

医師は検査で麻痺が残っていると判断をしましたが、それは被告人の

証言と、MRIの画像から判断したことです。

検察官は恐らく、被告人が虚偽の証言で、麻痺を演じていていたのではないかと

考えているのでしょう。

 

被害者のケガの程度が明らかとなっていませんので、

被告人に犯行が可能か否かはわかりませんでした。

裁判官はどんな判断を下すのでしょうか。

 

ちなみにこの事件では、弁護士も少し頼りない感じで、

裁判官は優しそうでしたが、進行があまり得意ではないような感じでした。

証人尋問で呼ばれた医師は、昔ながらの医師という感じで、

手短にと言われても結構一生懸命説明していましたw

 

何やら同じような患者のもう一人が事件を起こして警察に厄介となったようで、

いやはや大変な職業です。

 

覚せい剤

その後、覚せい剤の事件を傍聴しに向かいました。

裁判所の開廷表で感じたのは、詐欺・窃盗・覚せい剤が多い印象です。

 

覚せい剤では、被告人は既に入廷していました。

傍聴席も結構人がいました。しかし、時間が経過しても開廷しません。

どうやら、検察官が前の事件の審理で遅れているようです。

ひとつ前の傷害罪の証人尋問を思い出しました。

 

証人の証言の長さによっては、このように次の審理に間に合わないことも

あるのだなと、

裁判官や検察、弁護士は、結構分刻みのスケジュールで忙しいのだなと

思いました。

 

やっと検察官があわただしく入廷し、始まりました。

が、今日はどうやら判決だけだったようで、

被疑事実は、覚せい剤を1度使用したことによるものだったようです。

覚せい剤の初犯は、だいたい執行猶予がつくようで

その判決でも執行猶予がつきました。

 

被告人は、はきはきとしていましたが、どうやら中国人だったようです。

裁判の結果も、中国人通訳を通して行われました。

 

判決はすぐに言い渡されると、そこで終了でした。

思いのほか時間も余り、16時の裁判に間に合いそうだったので、

16時開始の裁判へ向かいました。

 

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